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行き過ぎない紫外線対策のために

安全という嘘でなりたつ日焼け止めランキング

安全という嘘でなりたつ日焼け止めランキング

安全な日焼け止め。これは、日焼け止めを使って紫外線対策を施そうと考えている人がどうしても手に入れたいと望む日焼け止めであることはまず間違いありません。

いくら紫外線を防いだところで、日焼け止めが原因となって肌荒れなどの皮膚の表面の炎症や体の不調などが引き起こされては本末転倒といわざるをえません。

ですから、低刺激な、なるべく肌にとって優しい、安全な日焼け止めを求める、というのは、消費者として当然の態度であるといえるでしょう。

その、消費者の「安全」を求める態度を反映するようにして、日焼け止めは「安全性」を基準にしたランキングなどが日々作成されつづけており、「あの日焼け止めよりこの日焼け止めのほうが肌への刺激が少ない」というような日焼け止めの最新情報はたえず交換され、ランキングを通して消費者に共有されています。

安全な日焼け止めのランキングは眉唾ものである

ところが、私は、このような「あの日焼け止めに比べてこの日焼け止めは安心だ」というような比較による安全性の優劣の議論や、「安全性」を軸にした日焼け止めに関するランキングの変動は、日焼け止めに関する目を背けてはならないある大事なことを隠すことによって進行しているように思われてなりません。

その隠蔽されているある大事なことというのは、日焼け止めにとっては身も蓋もないことを言うことになりますが、「日焼け止めという化粧品それ自体がそもそも肌や人体にとって決して安全とはいえない」「日焼け止めもまた肌や人体にダメージを与える」「日焼け止めは危険である」というような事実に他なりません。

「日焼け止めの危険性」という前提を保留、あるいは、意図的に無視しているような状態で展開される「より安全な日焼け止め」という議論やランキングは、どうしても眉唾ものに感じられてしまいます。

確かに、紫外線のダメージというのは恐ろしいものでしょう。紫外線が皮膚に与える影響は、しみ、しわ、そばかす、たるみ、くすみなどの諸症状にとどまらず、はては皮膚ガンの原因にさえなる、と言われています。そうなると、どうしても紫外線対策をしなければならない、という気持ちになるのは仕方のないことであると思います。

そもそも日焼け止めは肌にとって危険なものである

しかし、だからといって、「肌にとって紫外線は危険である」ということだけを主張し、「肌にとって日焼け止めは危険である」ということを主張しないとすれば、それは、はっきりいって手落ちでしかありません。

安全な日焼け止めを求めている消費者には、しっかりと、「安全な日焼け止めなどはないのだ」「日焼け止めは基本的には人体にとって危険なものなのだ」ということを言うべきであると私は考えています。

そして、その上で、「人体にとって危険である」ことが根底にある日焼け止めの「安全性」の優劣をランキングとして紹介する前に、「人体にとって危険が少ない、日焼け止めを使用しない日常的な日焼け対策」を紹介するべきでしょう。

「安全な日焼け止め」を求めている消費者には、「安全を求めているのであれば、日焼け止めなどにそもそも手を出すべきではない」とはっきり告げるべきです。

「安全な日焼け止めのランキング」は、「安全」を求めている消費者の心情や弱みなどを逆手に取って、「さも安全であるかのように装われた日焼け止めのランキング」であると言わざるをえません。

安全性という嘘を書く象徴的な例

たとえば、象徴的なのは「ケミカル」「ノンケミカル」の日焼け止めの比較による「安全な日焼け止めのランキング」です。

これらの「ケミカル」「ノンケミカル」の対比による「安全な日焼け止めのランキング」においては、多くの場合において「ケミカル」の日焼け止めが「肌にとって危険」であり、「ノンケミカル」の日焼け止めが「肌にとって低刺激で安全である」という流れで進行していきます。

ところが「ケミカル」「危険」であり「ノンケミカル」「比較的安全だ」というような議論を展開し、最終的に「ノンケミカル」に軍配をあげるテキストは、「ノンケミカル」の日焼け止めの危険性を知りながらあえてその危険については口をつぐむ、という戦略をとっています。

「ケミカル」「ノンケミカル」を対比した場合、見えてくるのは、「ケミカルには紫外線吸収剤が使用されている」ということと「紫外線吸収剤不使用のノンケミカルには紫外線散乱剤が使用されている」という事実だけです。そして、ここから「ノンケミカルのほうが安全である」というような結論を導き出すことはできません。

「ケミカル」「ノンケミカル」の対比を行う場合、「紫外線吸収剤は人体にどのような影響が出る可能性があるか」ということと、「紫外線散乱剤は人体にどのような影響が出る可能性があるか」、および、「吸収剤、散乱剤といった成分以外に、ケミカル、ノンケミカル問わず、日焼け止めには基本的にはどのような成分が含まれており、それらの成分は、人体にどのような影響を与えうるか」という考証が行われなければならないでしょう。

安全を装うために言葉だけが入れ替わっていく

ところが、「安全性」をめぐるランキングにおいては、このような最低限の考証をすっとばした上で、「安全性」を求めている消費者に、いかにも「身体に良さそうな響き」を持っている「ノンケミカル」「安全だ」と断言し、「ケミカルの日焼け止め」とそれほど大差がない「危険性」を持っている「ノンケミカルの日焼け止め」に軍配をあげるなどしているのです。

これは、言葉が変わっても同じことです。それはたとえば、「オーガニック」「無添加」「自然素材」「有機物」というような言葉で変奏され、その「装われた安全性」を主張します。

「日焼け止め」は、それが「日焼け止め」である以上、何かしらの化学成分を避けることができません。防腐剤、界面活性剤、香料、シリコン、その他添加物といった付随する成分は、日焼け止めにはつきものです。

「オーガニック」「無添加」「自然素材」「有機物」といった触れ込みで作られている日焼け止めは、「成分の一部」にそれが使われているだけであり、その「一部」以外は、上記したような化学成分が使われて「日焼け止め」として成立しています。

「ノンケミカル」を筆頭に、「オーガニック」「無添加」「自然素材」「有機物」といった日焼け止めは、「危険」を隠しながら、いかにも「安全」そうなイメージを人に与える言葉をその看板として大々的に掲げているだけに過ぎません。

そして、「安全な日焼け止めのランキング」は、「危険を隠しながら、さも安全そうな顔をしている日焼け止め」をめぐるランキングでしかない以上、眉唾になるのです。

日焼け止めは健康を犠牲にして美容を獲得するもの

日焼け止めは健康を犠牲にして美容を獲得するもの

日焼け止めを利用する人がなぜ「紫外線対策」をするか、というと、しみ、しわ、たるみ、くすみなどの諸症状はもちろんのこと、紫外線が原因になって発症すると言われている「皮膚ガン」を避けるためです。

ところが、「日焼け止めの使用」は発ガンのリスクを発生させます。前述した「紫外線散乱剤」に含まれている「酸化亜鉛、酸化チタン、ナノ粒子」といった成分は、発ガン性物質であるということがたびたび指摘されており、人体の奥に浸透して皮膚ガン以外のガンを進行させる恐れがあると言われています。

「紫外線による皮膚ガン」などの最悪の事態を避けるために塗っていたはずの「日焼け止め」が、一方では、「皮膚ガンに限らないガン全般」を誘発し、進行させる可能性がある。このあたりを考慮すると、「安全な日焼け止め」などという議論それ自体がそもそも馬鹿らしいことであるということがわかります。

このような「危険」を可能性として持つ「日焼け止め」「安全」としてのみ語り、「危険物」「安全性」の比較をしながら、「紫外線」のみを「危険」として語るのはいかがなものだろうかと私は思います。

日焼け止めは限りなく化粧品に近い医薬部外品である

もし「安全」を求めているのであれば、私は日焼け止めは日常的には使うべきではないと考えています。「健康のため」「皮膚ガンを避けるため」という理由で日焼け止めを使っていたのは今すぐやめたほうがいいでしょう。

日焼け止めは「安全」を求めて使ってはいけません。日焼け止めは「危険」を前提にして、肌や人体にダメージがあることを知った上で、それでもなお「美白」を求めて使うものであるという認識を持たなければなりません。

日焼け止めは「医薬部外品」であるとされていますが、どちらかというと「化粧品」に近い「医薬部外品」です。一つだけ言えるのは、それが「医薬部外品」であって、決して「医薬品」ではないということです。

この認識なしに、「医薬品」だと勘違いし、限りなく「化粧品」に近い「医薬部外品」でしかない日焼け止めを、「健康」の効果であるとか、その「安全」を無前提に信じきって使うような態度こそが、私は最も危険であると考えています。

日焼け止めというものが限りなく「化粧品」に近い「医薬部外品」でしかないことや、それらのアイテムが肌の健康には何一つ寄与することがないということ、むしろ「紫外線とは異質のダメージ」を肌に与えることなどを隠す傾向がある「安全な日焼け止めのランキング」には充分に警戒しましょう。

日焼け止めを使わない日焼け対策だけが安全である

「紫外線対策」「安全」を求めている消費者に対しては、「安全な日焼け止めのランキング」ではなくて、「日焼け止めを使用しない日焼け対策の方法」を提示するべきだ、というのが私の考えです。

というわけで、さっそく、「安全」「紫外線対策」であるところの、「日焼け止めを一切使わない日焼け対策」を紹介していくことにしましょう。

まずは、朝方から夕方にかけての紫外線が強い日照時間の外出の制限です。これだけで紫外線対策はほぼ万全といっても過言ではありません。

ちなみに、人は紫外線を浴びると体内で「ビタミンD」を生成します。「ビタミンD」は身体の抵抗力を強め、骨粗鬆症、ガンの進行などをおさえる効果のあるビタミンであると言われています。身体の健康を考えるのであれば、一日に二十分程度であればむしろ紫外線を浴びたほうがよいでしょう。

紫外線が強い時間帯の外出においては、日傘の使用、直射日光が当たる面積を極力減らす肌の露出を抑えた服装、帽子の着用によって、紫外線対策を行うことが可能です。

とはいえ、一時間以上の長時間にわたって太陽光を遮るものが何もない炎天下を延々と歩くのでもないのであれば、私はこれらの対策も不要であると考えています。二、三十分の移動時間にビタミンDを生成させたほうがよいでしょう。

もっとも有効なのは日焼けしにくい身体を維持すること

「日焼け止め以外の日焼け対策」で最も重要かつ有効なのは、日々の食生活の改善などによって可能な、「肌のターンオーバー」の調整、「新陳代謝がよい身体」の維持です。

ビタミンA、亜鉛、ビタミンC、ビタミンB6、ビタミンEなどが含まれている食品をバランスよく摂取し、酒や煙草などを控え、しっかりと睡眠をとり、精神的ストレスを極力減らした生活を続けると、肌のターンオーバーが調整された新陳代謝のいい身体が獲得されます。

ターンオーバーが乱れていない新陳代謝のいい身体があれば、ちょっとやそっとの紫外線を浴びたところで、ターンオーバーの代謝によって、生成されたメラニン色素が体外へと排出されていきますから、まず日焼けはしません。

むしろ、二十分程度の日光浴で紫外線が身体に取り込まれることで、ちょうどよい影響が身体に与えられるでしょう。

ですが、ここで間違っても「飲む日焼け止め」などに手を出してはいけません。「飲む日焼け止め」のサプリで得られるような「日焼けに効く栄養素」は、日々の食生活のなかでよりよく摂取することが可能です。

身体の改善はサプリなしで確実にできます。「飲む日焼け止め」「安全」を求めた消費者の弱みをつく最後の日焼け止め商品であり、身体に害はないもののそのかわりほとんど効果もない、というようなお高いサプリを日焼け対策として延々と買わせる戦略でしかないので、注意しましょう。