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行き過ぎない紫外線対策のために

海の紫外線はサーファー愛用の日焼け止めで制する

海の紫外線はサーファー愛用の日焼け止めで制する

日焼け止めというのは、結局のところは、長時間に渡って極端に太陽光を浴びることになる「海水浴」「サーフィン」などの「海」のレジャーを楽しむ場面においてのみ必要であり、また、「海」のような環境においてのみ有効なのではないか、と私は考えています。

「使わなくてよいのであれば、日常においてはなるべく使わずにすませたい化粧品」「紫外線とは異質のダメージを肌に与えて蓄積させる化粧品」として日焼け止めをとらえており、日常的に浴びる紫外線の量、および、一日に必要な紫外線の量を考えると、「日焼け止めを使わない日焼け対策」だけでも紫外線対策は十分に可能であるという考えを持っている私は、「日常生活における日焼け止めの使用」に対してはかなり懐疑的です。

日常生活における紫外線の総量とダメージについて

紫外線が強いといわれる時間帯は、朝10時から夕方4時ぐらいまでの時間帯です。

この「紫外線が強い時間帯」に、「自分の意志」ではなくやむなく野外で労働することを余儀なくされる労働者(炎天下の移動につぐ移動の営業職、いわゆるガテン系の肉体労働、街頭販売やサンプリング、漁師、農業者など)ではなく、私がオフィスワークの労働者であり、朝10時から夕方4時ぐらいまでは室内に閉じ込められていて、出勤時間・休憩時間・退勤時間以外にはほとんど紫外線を浴びない暮らしをしているというのもありますが、日常生活で浴びる紫外線というのは合計してもせいぜい2~30分から多くても1時間ほどの、「たかが知れている量」であると思います。

日焼け止めを塗る頻度について調べていますと、「2~3時間に一回塗り直す」だとか、「洗濯物を干す、あるいは、取り込むわずかな時間にも必ず日焼け止めを塗るべきだ」というような意見があり大変驚かされるのですが、365日四六時中直射日光を浴びるのでもない限り、このような頻度で日焼け止めを塗るのは、はっきり言って「塗りすぎ」です。

2~30分ほどの時間で身体が浴びる紫外線というのは、人が一日に必要とする紫外線の適量であると言われており、また、このとき浴びた紫外線によって、体内には「がん」などの進行を食い止めて身体の抵抗力をあげる「ビタミンD」が生成されます。

日常生活で「肌にとって決して安全とはいえない成分が数多く含まれている日焼け止め」を毎日繰り返し塗り続ける行為と、日常生活で浴びるであろう量を考慮した「紫外線」の被害というものをそれぞれ天秤にかけ、「どちらがより肌に負担があるだろうか?」ということを考えると、「日常生活」で浴びることになる「紫外線」のダメージよりも、「日常的に塗り続ける日焼け止めによる刺激」のほうが、どうも肌にとっては負担が強いのではないだろうかと私は考えています。

レジャーで訪ねる夏の海は非日常的な環境である

しかし、これが「海水浴」「サーフィン」などのレジャーが行われる「海」という環境になると、話が少しばかり変わってくるように思われます。

というのも、「海」という場所は、日常生活で浴びるのとはレベルが違う紫外線を長時間に渡って浴びることを避けられない環境であるからです。

ただ「海」を訪れるだけでなく、さらに、それが「海水浴」「サーフィン」などの目的を持っている場合は、「水着」などの肌の露出が多い服装に着替えることにもなるのですから、紫外線を浴びる面積も、全身を衣類で覆っている日常生活の比較にはなりません。

また、「海」においては、「砂浜からの紫外線の反射」の影響も考慮しなければなりません。砂浜は、アスファルトや土の上などが反射する紫外線と比べて、最大で15%以上もの反射率を示すことがあるため、「頭上」からだけでなく「足元」からも紫外線を浴びる環境です。

無防備にさらされた肌の上に、四方八方から紫外線が浴びせかけられる状況が日没まで延々と続くのが「海」という環境の特徴である以上、さすがにこのような環境においては「日焼け止めの使用」もやむなしであるだろうと私は考えます。

おそらく、「海」という環境においては「日焼け止めを使用しない紫外線対策」では不十分、というより、致命的といってもいいでしょう。

ピンポイントの使用だからこそ強力な日焼け止めを選ぶ

私は「日焼け止め」というのは日常的に毎日使うものではなくて、「海」というような例外的な環境における「ここぞ」という場面で、ピンポイントで使用するものであると考えています。

「日焼け止め」というものに含まれている、「肌」「人体」に対して悪い影響を与える可能性がある各種の化学的な成分も、この「ここぞ」というやむを得ない場面においてのみは、それを我慢して受け入れることを許していいのではないかと思います。

「海」における日焼け止めの選択、ランキングの判断基準は、「より強力な効果を持つ日焼け止め」であればあるほどいいということになるでしょう。
「海」という、紫外線が極端に強烈な環境で遊ぶと決めた以上は、「肌への刺激が弱い、身体に優しい日焼け止め」などではなく、徹底的に「強力」な日焼け止めでもって紫外線対策を施したほうが賢明です。

中途半端な効果を持つ日焼け止めを何度も塗り直しても、「海」という紫外線が極端に強い環境の前では、まさに「焼け石に水」ですから、そんな中途半端な日焼け止めであればはじめから塗らないほうがマシです。

そもそも「海」という凄まじい自然と戦って無傷で帰ろうなどという考えが甘いと言わざるをえません。「海」という強敵に向かうのであれば、はじめから「身体はダメージを負う」ということを前提において臨む必要があるでしょう。

真夏の海の凶悪な紫外線に対抗しうるマストアイテム

真夏の海の凶悪な紫外線に対抗しうるマストアイテム

「海」という環境において、朝10時から夕方4時の「紫外線が強い時間帯」に半裸で遊ぶ場合、「日焼け止め」から受け取る肌のダメージよりも「紫外線」から受け取る肌のダメージのほうが大きくなることは疑いようがありません。

「日焼け止め」は、「真夏の海という凶悪な紫外線環境から身体がダメージを負う」ということを前提にして、可能な限り強力なもの、「使用後に身体に何かしらのダメージを与える可能性があるが紫外線対策としては覿面な効果を持つ日焼け止め」を選ぶに越したことはありません。

いわば、「毒」をもって「毒」を制するといったところでしょうか。

「真夏の海の紫外線」という強力な「毒」に対抗するためには、日常生活における使用においては最強とされているような、ドラッグストアなどで入手可能な日焼け止め程度の「毒」では力不足であると言わざるをえません。はっきり言って「脆弱」です。

となると、「真夏の海の紫外線」という「毒」を制することも可能かもしれないほどの「強力な毒」である「日焼け止め」とは一体なんなのか、そもそもそんなものはこの世に存在するのか、というと、これは「サーファーが愛用している日焼け止め」になります。

もちろん、「サーファーが愛用している日焼け止め」をサーファー以外の人間が使ってはいけないというルールはありません。

むしろ、「サーファーが愛用している日焼け止め」は、その「強力な日焼け止めとしての効果」を、「海水浴」に行かれる方たちのももっと広く知られるべき日焼け止めであるといっていいでしょう。

炎天下の「海」でレジャーを楽しみたい人にとって、「サーファーが愛好している日焼け止め」は必携のマストアイテムだと言っても過言ではありません。

海の日焼け止めランキングとは戦っている土俵が違う

「海水浴にオススメの日焼け止めランキング」「日常生活の日焼け止めランキング」と峻別されるべきでしょう。

「サーファーが愛用している日焼け止め」ではない、ドラッグストアなどで購入できるような「日常生活においては効果が強い日焼け止め」は、「2~3時間ごとに塗り直し」が要求される時点で「海」という環境に向いていません。

この「2~3時間ごとに塗り直し」という頻度についても、「皮膚が他の物質と接触しない」という安全を保たれた状態でのみ成立する話でしかありません。

日常生活以上に強い紫外線を浴びるばかりでなく、海水や砂などが皮膚に付着するばかりでなく、タオルや手などでたえず皮膚を拭うことにもなる「海」という環境においては、2時間の経過を待たずして、かなり早い段階で皮膚の上の日焼け止めは肌から落ちてしまうことになるでしょう。

「落ちる」たびに日焼け止めを塗り直していたのでは、日焼け止めの消費量も途方もないものになりますし、それ以上に「海」に遊びに来たというのに、日焼けばかり気にしてしばしば頻繁に日焼け止めを塗り直すことに時間をとられてしまい、そのたびに遊びが中断され、せっかくの楽しみに水が差されることにもなります。

真夏の海という環境に特化した日焼け止め

「中途半端な日焼け止めであればはじめから塗らないほうがマシ」と書いたのは、日焼け止めとしての効果があまりのぞまないものを塗る時間とお金が完全に無駄であるという意味に他なりません。

もっというと、「無駄」ですらなくて、日焼けもろくに防げない上に、日焼け止めのダメージもそこそこしっかり受けることにもなるので、むしろ、デメリットのほうが大きいとさえ言えるでしょう。

サーファーが愛用する日焼け止めは、「海」という特別な環境に特化した使用が想定されている日焼け止めですので、「とにかく落ちにくい」という特徴を持っており、量が多く、お買い得です。

サーファーが愛用する日焼け止めは、多少の摩擦程度では落ちない確かな強度がありますから、頻繁に塗り直しをする必要がありません。
とはいえ、サーファーが愛用する日焼け止めほどの強力な効果を持つ日焼け止めであっても、海水などにつかって紫外線を浴び続ける状況に耐えられるのは2~3時間程度であることは忘れてはいけません。

強力な効果を持つ日焼け止めで2~3時間なのですから、市販の市街地などで使用することを目的にした日焼け止めの塗り直しの頻度がそれ以上になるということをおのずと推し量ることになると思います。

日常生活で使うにはあまりに効果が強すぎる日焼け止め

サーファー用の日焼け止めは、さながら、海における対紫外線に特化した「塗る鎧」といったところでしょうか。

「塗る鎧」であり、紫外線に対する強い効果や「落ちにくさ」がある以上、その反動として、「日焼け止め」によってもたらされる肌へのダメージも大きいということは言っておかなければなりません。

「海水浴などでオススメの日焼け止め」のランキングは、「どうせ使うのであればより強い効果を持つ日焼け止めを使ったほうがいい」という基準で選ばれています。

サーファー用の日焼け止めのその効果の強さや落ちにくさだけを取り出して、「日常生活」での使用をすすめる人もたまにいますが、「日常生活」で使うには、サーファー用の日焼け止めはあまりにも刺激が強すぎると言わざるをえません。落とすのも大変です。

サーファー愛用の日焼け止めは、海においては「塗る鎧」として頼もしいのですが、日常生活においては皮膚から落とすためにある程度の苦労が必要な「呪われた鎧」になりうる可能性があるので気をつけましょう。

「海水浴でオススメの日焼け止め」のランキングは、「炎天下の海の紫外線」という「毒」を、「日焼け止め」という「毒」で制するためのランキングです。

「毒を食らわば皿まで」の精神でサーファー愛用日焼け止めを全身に塗布すれば、海や太陽と一日中対峙することができるので、遊び疲れた砂浜から眺める海と溶け合う太陽の中に永遠を見出すことも夢ではありません。